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信号待ちで止まっている時に追突されてしまった事例です。

お客様が信号待ちで止まっている時に突然ノーブレーキで追突されてしまい後部がベッコリと凹んでしまっています。かなりの衝撃だったらしくお客様はむち打ち状態でけがをされています。お気の毒ですがけがの方は治療並びに日にちをかけて直すしかしょうがないのですがお車の方はしっかりと直していきたいと思います。今回相手方の対物保険を使用してでの修理なのですがお車の時価が修理費を超えてしまいました。通常ですと超えてしまった場合全損扱いになるのですが相手方の保険に全損時特約という保険に加入していましたので修理が可能になりました。最近のお客様の保険にはこの特約に入っておられる方が多くなってきましたので今回もスムーズに処理が出来たのですが入っていなければ色々ともめる事が多くなります。出来ればこういった事が無いよう加入されることをお勧めします。では早速掛かって行きたいと思います。

各部をチェックしていくと・・・

各部をチェックしていくとバンパーはかなり押し込まれこの奥のバックパネル（骨格部位）まで損傷している可能性が有ります。右のテールランプも押し込まれておりランプの上部分の隙間が広くなっています。その他にも損傷が酷そうな感じです。

やはり内部の骨格部位にも損傷が有りました。

バンパーや構成部品を外してみるとやはりかなり押し込んでおりバックパネルと右のテールランプベースが大きく凹んでおりました。２枚目のサイドメンバーフレームも押し込んでおり修正が必要な状況です。外側から見た感じではバンパーとリヤゲートを交換したら終わりという感じで見えてもこういったケースが多く慎重な判断が必要になりますね。

骨格部位を修正します。

追突により押し込まれた骨格部位を修正します。今回右側が特にひどくリヤフェンダーとリヤドアの隙間が狭くなっていました。リヤフレームを引く事により隙間も正規の通り出すことが出来ました。

以前交換歴が有りました。

テールランプベースを確認すると以前交換歴が有りMIG溶接で溶接してあり画像のように削り取ってしまわないと外せない状態でした一度交換し再度溶接する場合箇所によりこの溶接で行わなければならなく（前任者が悪いとかでは有りません）しょうがないのですが作業時間が倍以上になってしまいます(-_-;)

新品パネルを溶接します。

新品のテールランプベースを取り付けます。画像のように溶接時に錆の発生を最小限にする為亜鉛スプレーでbプ製処理を行い溶接を行いました。

各部の隙間のチェックを行います。

溶接後新品パネル、パーツを取り付け隙間のチェックを行います。テールランプとリヤゲートの隙間もバッチリと合っています(^^♪

鈑金溶接修正部をパテ処理します。

先程の溶接した箇所とフレーム引きしたリヤフェンダーをパテ処理します。リヤドアのへこみは別件の当たりでしたがグラデーション塗装の関係でこんかいはサービスで作業させて頂きました。この後サフェーサー処理を行います。

塗装ブースにて塗装を行います。

先にパーツ類（リヤゲート、リヤバンパーなど）を単体で塗装し本体の内部塗装（リヤフロア、リヤホイールハウス）を行いその後リヤフェンダー、リヤドア、バックパネルを塗装します。今回の塗色のレッドマイカは色の染まりが悪くその分ホコリが付くリスクが増すのですが何度も丁寧に塗り重ね塗装を完了しました。

完成致しました。

各部取付みがき作業を行い完成致しました。今回相手方の対物保険（対物超過修理費用特約）を使用し修理致しましたので基本現状復帰の方法で修理いたしました。途中溶接パネルの交換歴が判明した為後ろのバックパネルは板金修理しましたが寸法通りキッチリと直しております。先ほどにも書きましたが低年式のお車でも対物超過修理費用特約に入っていれば直す事が可能な場合が多いです。相手方の心象やトラブルの事も考え入っておくのがベターでは無いでしょうか。今回すべて新品で修理致しましたが場合によりリサイクルパーツの使用や板金修理での対応など色々な修理方法の御提案もさせて頂きますのでお気軽にお問合せ下さいませ。

今回の修理日数20日程度（入庫時からの手続きの時間含む）