ある時1本のお電話が有り「自転車の塗装は行っていますか?」とお問いあわせを頂きました。当店ではロードバイクの補修塗装を稀にしており(条件によりですが)一度見せて頂いて判断させていただけたらとお答えさせて頂きますと「持っていきます」と言って頂きましたので見せて頂く事となりました。見せて頂きました自転車は画像の車両でごく一般的なタイプのママチャリです。お話をお聞きいたしますとご家族のそれぞれのカラーがあるらしくそのカラーに塗装してほしいとの事でした。当店では通常の業務では補修を除くロードバイクや自転車の全塗装は行っておりませんがお客様の熱意に感銘しお引き受けいたしました。現時点ではどのようになるか解りませんが早速掛かって行きたいと思います(;^_^A
まず今回の塗装は全塗装ですので塗装に邪魔になる部分を分解します。ここまで自転車を分解した経験が無い為箇所箇所で画像を撮影し組み付けの時に困らないように注意して分解致しました。通常の業務では使用しない自転車の専用の工具等も有り中々手の掛かる作業になりました。
今回の自転車の現状で塗ってある塗装は溶剤で溶けてしまう為このまま色を塗ってしまうとトラブルの原因となる為下地処理後サフェーサー処理を行いました。他の鉄部材のパーツやプラスティックのパーツもそれぞれ密着剤等の下地処理を行い同様にサフェーサー処理を行いました。当方としても出来るだけ長くキレイに保って頂くために目に見えない部分にもこだわって作業しております(;^_^A
マスキング作業を行い各パーツを塗装していきます。冒頭にも書きましたがお客様のご家族のイメージカラーの塗装と言う事で今回ルビーレッドとクラシックブルーとアイボリーの3色で塗り分けを行っていきます。各パーツとも自動車同様にクリヤーコートしていますので対候性も自動車並みの仕上がりになっています。
自転車本体は3色目のアイボリーを塗装し他の分解したパーツをそれぞれの色で塗装していきます。特にパイプ類やかごは塗装の乗りが悪く何回も塗装する必要があります。色の染まりを良くチェックし確認後こちらもクリヤーコート致しました。
各部品を画像を見ながら組み付けし完成致しました。分解作業から下地処理や塗分け等々時間と手間がかなり掛かりましたがキレイに仕上がりました。塗装のクオリティも自動車と同レベルに仕上げておりますので対候性もバッチリです。お客様にも喜んで頂けました。今回はお客様の熱意で作業をお受けしましたが通常の業務では時間や手間がかかる為お受けしておりません。宜しくお願い致します。<m(__)m>
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